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Wednesday, March 4, 2020

「ブレンディ」スティックのアイス製品を水から牛乳で割る訴求に変えたワケ、味の素AGFの考える差別化戦略 - 食品産業新聞社

味の素AGF「『ブレンディ』スティック 冷たい牛乳で飲むシリーズ」

味の素AGF「『ブレンディ』スティック 冷たい牛乳で飲む」シリーズ

味の素AGF社は、今春からアイスタイプの「ブレンディ」スティック製品を、水で割るのではなく、冷たい牛乳で割る訴求に変更している。従来通り、水で割っても楽しめるが、なぜ牛乳割りを推奨しているのか。これは、ユーザーの実情に合わせたことと、同社の製品戦略の考え方が変わったことによるものだという。

今回、春夏向け新製品として登場したのは、「『ブレンディ』スティック 冷たい牛乳で飲むシリーズ」。ラインアップは、クリーミーカフェオレ、クリーミー紅茶オレ(各7本入)、クリーミーココア・オレ、クリーミー抹茶オレ(各6本入)を展開している。

昨年までは、「『ブレンディ』スティック 冷たい水にも溶けるアイスシリーズ」を展開していたが、同社の調査によれば、約6割のユーザーが実際には冷たい牛乳で割って飲んでいたことがわかったという。AGFにはもともと冷たい水にサッと溶けるクリーミングパウダーを製造する技術があったが、利用者の実際の飲み方に注目し、牛乳のコクをより高めるような香りとボディ感を引き上げる各種エンハンサー技術を投入。スティックに冷たい牛乳を注ぐだけで、クリーミーで濃厚リッチな味わいを目指した。

ただ、これは味わいの向上だけを目指したものではないという。同社は現在、製品開発の考え方に健康栄養価値化や社会課題解決への対応を取り入れており、製品やキャンペーンを通じて、ポリフェノール摂取の訴求などを行い、健康的な生活へ貢献することを目指している。これにより、新しい需要の創造にチャレンジする考えだ。

同社担当者は、「より健康価値を高めるため、牛乳で割る訴求に変更した。豆乳やアーモンドミルクと割っても楽しめる。これまで飲まれなかったお客様にもアプローチしていきたい」とする。

素材開発や技術進化で独自価値を生み出し、単においしさだけではない魅力をつくることで、差別化を図る戦略だ。

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